滝沢指導員World Open E-Tournamentレポート

昨年の10/3-23に渡り開催されたWorld Open E-Tournamentに参戦しましたので、ご報告します。 

結露から申し上げますと、シニアトゥル2段で準優勝でした。 

 

書こう書こうと思って早半年たっていましたオンラインの大会です。実はこの後にも既に2回目のオンライン大会に出場したのですがそれはまた別のお話。歳をとると時の流れが早いとはよく言ったもので、可愛らしい(?)色帯の高校生だった私もすっかり2段の社会人になりました。 

思えば1段のデビュー戦は国内すっとばしハンガリーのITF World Cup 2016。そして2段のデビュー戦はまさかのオンラインという毎回カオス。1年ちょっと前はオンラインで大会なんて想像もしていなかったのですが、こういった新たな試みが確立されてくるのはコロナによるプラスの面でもありますね。 

 

2020年は本来スロベニアでワールドカップが開催予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響により延期となりました。その代わりでは無いものの、世界39カ国から総勢836名が参加する大会となりました。 

競技種目はトゥル、団体トゥル、プレアレンジドフリースパーリング。試合はトーナメント形式で、1回戦の指定発表(日本時間21:00)されてから24時間以内に撮影、指定のサイトにアップロード→翌24時間以内(21:0020:59)に順次判定が行われ、勝ち進めば2回戦・・・といった感じで1日おきに撮影を行うようなイメージです。動画内でその日に発表されたコードを見せることや編集不可(不正の防止)、画面からフレームアウト減点対象だったり遠すぎてプレイヤーが縦1/4サイズ以下にならないこと(正確な動作の判断)等々、Eトーナメントならではの厳しいルールもあります。 

1人でカメラを固定しての撮影だと、チュチェのような前後に動く型はこの条件に引っかかる為、適宜ズームしながらの撮影をする撮影役が必須です。 

普段一発勝負の試合に比べ、撮り直しができるというのは一見楽だとも思えますが、いざ撮り直せるとなるとどこで妥協するのかが難しい。まさに自分との戦いです。現在練習させて頂いている淀川テコンドークラブのN指導員と2人で参加したのですが、深夜…否朝方まで撮影したこともありました。撮影という物理的にもそうですが、メンタル的に一人ではとても無理だったと思うので、仲間には本当に感謝ですね。平日も容赦なく試合はあるので翌日の仕事はお察しです。 

 

参加してみて感じたオンラインの国際大会のメリットですが、これまで休みをとって渡航費や滞在費もかけて海外へ足を運ばなければ戦うことのできなかった海外選手との対戦をかなりローコストで実現できます。(今回の参加費は10ユーロ)勿論実際に海外の試合と同じ緊張感や経験を得られるかと言えばそうではありませんが、国外での自分の実力を試すという意味ではいい機会だと思います。また、自分の型を何度も撮影し細かく見直すという過程により、この期間で大きく成長できました。 

ただし撮影パートナー、場所や時間の確保、ルールやアップロード方法の把握は必須です。折角参加するのにアップロードミスやルールの失格は勿体ないので。詳細聞きたい方は私で良ければお気軽にどうぞ、コソ練しましょう。 

 

大会の為に稽古をするわけではありませんが、組手の試合もしたいですねぇ。時代が進化すればバーチャルで組手の大会もできる時が来るのだろうか…。そんな妄想はさておき、今この時期にモチベーションを落とさず練習をできるかがむしろ差の付け所だと思っています。1人でできる基礎練習や海外の動画の研究など、今だからできることを取り組んで、明日にでも試合できるぜくらいの気持ちを常につくっておきたいですね。 

滝沢準指導員 タシュケントオープン(ウズベキスタン)レポート

2019年11月30日〜12月1日の2日間ウズベキスタンの首都タシュケントでITFテコンドーの国際大会、2ndI nternational Tournament TASHKENT OPEN “STAR OF EAST”が開催され、日本から総勢20名、北区・文京区テコンドークラブからは私滝沢と、小山副師範が指導するキムズジム南大泉から高校生(以下後輩)と成年会員(以下ガチムチ)、合計3名が参戦しました。

 

中央アジア諸国を軸に主催のウズベキスタンの他タジキスタン、カザフスタン、キルギスタン、ロシアやウクライナの強豪選手らが参戦した中、我々JAPANチームはメダル獲得数で総合2位を獲得することができました。そして北区文京区からも私がシニア1段型で優

勝、後輩が組手ジュニア-56kgで銅メダルを獲得しました。

 

試合が始まる前から戦いは始まっているーーそう格闘技に欠かせないのが減量。普段の体重からそこまで極端に落としたりはしないのだが、やはり国際大会ともなるとシビアになる。大会前日の11月29日の昼に出発し、到着した夜に計量というタイトなスケジュールの今回は減量勢には好条件だ。1kgアンダーで出発し、当日ともなれば脂肪がつくことはないので食べ物のカロリーは無視して質量だけを意識する。水分も一度の排泄で200−400mlなので出た分だけコップ一杯ずつ飲む。機内食はフィッシュorチキンと聞かれてオンリーブレッドと答えてパンと持参したグラノーラ50gを食べる。

 

予定より1時間ほど遅れて22時頃タシュケント空港着、ホテルへ移動後待ちに待った計量の予定が・・・【悲報】計量は明日やる「かも」。安定の海外適当クオリティ。とりあえず体重計乗って余裕あったのでゼリードリンク流し込んだらめちゃくちゃ美味しかった。

 

結論から言うと翌日も結局計量は無かったわけだが、減量勢は文句を言いながらも飲んで食べれば怒りも忘れていた。こんなアクシデントもまぁいい経験。

 

11月30日競技1日目は型と少年部低学年の組手。低学年のいない日本チームは型のみの日となった。会場はTOPTENがスポンサーについているようで想像よりは大規模、コート数も4つで丁度良い大きさだ。これまで経験したワールドカップとは異なったのが、試合のスケジュールやトーナメントが一切公表されていないということ。そのため会場に響くウズベク語と訛りのある英語コールになんとか耳を澄ませていなければならない。ただ、なんとなくは下の年齢下の帯から順々に行われていたため、そろそろかといった予測は可能だった。

 

行く前から型競技で不安だったのはジャッジの公平性。中央アジアに型のイメージはあまり無いものの、だからこそジャッジも規程とずれているのではないかと思っていた。しかし実際はかなりフェアに行われ、日本チームも多くのメダルを獲得することができた。中にはレベルの高い選手もいたが、型においては全体的に中央アジアより日本の技術レベルが高かったと言えよう。私が優勝できたのも質の高い指導を受けてきたからこそだと思っているので、結果という形で少しは恩返しできたのかと思う。そういえば事前に聞いていたルールは自由1つと指定1つだったが何故か指定だけだったのは言うまでもなく適当クオリティ。ケベク練習しまくったのはなんだったんだ。1回戦ポウン準決ケベク決勝クワンゲとトサンといい感じに1段全部出たので良かったが。

 

そんな感じで昼過ぎくらいに型が終了し低学年の組手が始まったので日本チームは撤収。

 

ホテル送迎のバスが約束通りの時間に全く出ない(適当クオリt)ので、私とガチムチはお先に白タクでホテルへ。ボられないようにと思ったが30分弱走って提示してきたのは150円、安い。割高と思われる会場の売店でもパンや飲み物が数十円のため物価はかなり安い。街や道の雰囲気は、地理通り東南アジアの途上国とヨーロッパの中間という感じ。面白い国だなぁと思いながら眠りについているこの間に私の表彰式が行われていたのは知ったこっちゃ無い。

 

12月1日競技2日目は組手。この日も昨日同様若い順に始まっているように思われたので、ジュニアの試合の頃に私とガチムチはアップを始めて後輩のセコンドに入ろうと思っていた。しかしどうやらジュニアより先にシニアの試合が始まっており、緊張する間も無く私の試合が始まろうとしていた。事前に2分1Rと聞いていたのに何故か1分30秒でやっている。と思いきや思い出したかのように途中から2分で試合スタート。うん、適当クオr。何故か初戦は不戦勝で2回戦。今回ウクライナの強豪solovey teamから世界チャンピオンのVitalii選手が同カテゴリーのライト級に参戦しており、コーナーで待機中に試合をしていた。そういや去年のワールドカップでもJulio選手が自分の前にやっていたな…。間近で見るチャンピオンは画面で見るよりデカく、そして早かった。でも絶対に彼と当たるまでは負けられないと強く思った。

 

結果0-4惨敗。出せるものは出し切ったのでこれが今の自分の実力ということに間違いはない。だが絶対次は勝ってやるだとかもっと強くなるぞみたいな悔しさがいつもは溢れ出てくるのにそれが無かった。圧倒的な敗北を喫して限界を感じた。負けて笑いしか出てこないのだから選手として終わったわ俺。日本チームの負けて悔しむ選手、勝ってもそこまで納得してない選手を見ていて、まだみんな強くなりそうで羨ましかった。まぁ帰国して動画見返したりしていたら結局悔しくなっちゃったんだけどね。そんなことを考えたのもいい経験と言うことで。

 

時系列を戻して次はハイパー級ガチムチのセコンドに入る。我々より先にアップを始めたジュニアはまだ始まらず後輩はガチ寝していました。国内の大会はいつもめちゃくちゃ緊張しているのに何故こんなにリラックスしているのだ。ハイパー級は85kg+の無差別のためどんな大きい相手が来るかわからない。そして案の定出てきた相手は上にも横にもでかく、普段大きいガチムチが小さく見えてしまう。それでも怯まず仕掛けていったが、体格差で優位に動かされてしまい0-4で敗退。残りは後輩に託された。

 

アップし始めてから数時間、ようやくジュニア-56kgのコールが。身体も冷えてしまったのではと心配だったが、1回戦動きの調子は良さそうだ。途中帯が解けてセコンドに来たがなんか変に結んでしまった。中盤仕掛けたパンチは一人しかとってもらえず1-0のまま延長へ。延長も両者ポイントは無いままサドンデスへ突入。本大会セコンドは叫び放題だったので「そろそろティミョチルギ入る」と「集中切らすな」だけ連呼していた。2分を超える長期戦の末勝ち取ったのは後輩のティミョチルギ。普段の稽古でやっていた形が出せた素晴らしい勝利だ。準決勝も両者譲らない攻防が続き0-0で終わると思われたが、最後数秒でパンチと3つ目の注意で負けてしまい、3位銅メダル。それでも日本チームが型よりも苦戦を強いられていた組手でのメダル獲得は誇らしいことだ。そして本人がその結果に全然満足していなかったことが何より素晴らしいと思う。またいっぱい練習して強くなろうな。

 

組手の試合を終えて感じたのは、中央アジアは組手激戦区で、帯も年齢も関係なく無名の化け物がたくさんいること。国際大会の選考レベルもきっとかなり高いのだろう。

 

そして個人的課題として、攻撃が前足ばかりの消極的になってしまうこと。国内と違いポイントがリアルタイムに表示される海外では、特に先制されてしまうと追う展開となり優位に進められやすい。そこでもっと仕掛けて取り返さねばならないのが、逆にカウンターなどをとられるのを恐れて前足といった消極的攻撃だけになってしまう。結局最後に焦って大技を仕掛けても意味が無かったので、そうなる前にパンチや奥足も積極的に仕掛けていきたい。勿論前足は必要不可欠なのでその精度を高めていく前提でだ。

 

国際大会は3度目でしたが初の地域大会、ワールドカップとはまた違った刺激を受けるこ

 

とができました。ジュニアが多かった今大会、少ない大人として少しでも引率コーチの方々の負担を減らそうとは努力して参りましたが、まだまだ至らぬ点がたくさんありました。お陰様で快適な遠征をできたこと、心より感謝の意を表します。

滝沢準指導員ニュージーランド出稽古レポート

10月8日から18日の間、1日のオフを除いた10日間ニュージーランドのVan Roon Martial Artsで出稽古をさせて頂きました。

 

道場長のCarl van Roonコーチは、選手としてITFをはじめとした数々の世界チャンピオンの実績を持ち、指導者としても数々の選手を輩出している世界でも名高い格闘家です。

 

そんな有名な道場で指導を受けトップレベルの選手らと共に練習できたことは、とても貴重な経験となりました。

 

 

これまで経験してきた練習とはまた違ったスタイルで、例えば組手向けの練習を行うcompetition squadクラスでは、稽古が始まる前には各自のストレッチ等は済ませている前提、稽古の開始時間にはファウルカップからマウスピースまで防具をつけた状態でスタートなので、いきなりアップでマススパーなんてことも多々ありました。ミット蹴りは一切無く(型や基本動作を行うクラスでは行なったが)90分ひたすら対人のコンタクト練習。それ故か色帯やジュニアも皆打撃への距離感やカウンターといった反応が優れていると感じました。またテコンドー選手でもほぼ全員がキックボクシングも経験していることや、パンチの練習がほぼ毎回あることから、組手中のパンチへの対応もガチャガチャせずにスウェーやボディといったボクシングテクニックも使いこなしていることが印象的でした。その他前足の牽制で軸足を動かさないことを徹底していたり、1ポイントの勝ち残りや20秒といったテンポの速いスパーリングを毎回行っていて、ポイントゲットに特化した競技向けのクラスでした。

 

こうした競技志向の高い選手クラスや、課題を中心とした基礎を着実に行うクラス、赤帯以上の上級者向けやキックボクシングといった細かいクラス分けができる前提には、常設道場、会員数とその質(フィットネスか選手か)、サブコーチ等といった条件があります。

 

もちろんこれが絶対的な成功モデルかはわかりませんが、世界に通用している強豪道場の一つがこうであるからには、目指すべき姿であると個人的には感じました。

休憩や柔軟も日本に比べ短く、そのような違いにどちらが良い悪いとは思っていませんが、こういった練習スタイルもあるのだという幅広い視野を身につけ、伝えられる経験になりました。

 

 

選手の方々の大きな目標にワールドカップ等へ出場することがあると思いますが、初戦で負ければ数十万円が3分で終わります。もちろんそれでも自分次第で大きな成長へつなげることができますし、私自身そうでした。しかし同じ時間やお金でも、また違った大きな成長が見込める様々な選択肢が可能だということを是非考えるべきだと思いました。

 

とは言え今回の出稽古は様々な方の協力やご縁のおかげで実現したことであり、van Roon道場長をはじめ本当に感謝しております。ただやりたいからと言って実現できた事ではないのですが、挑戦したいことがあるのなら何かしらアクションしてみないことには始まりません。今後も様々に挑戦し成長していきたいと思います

ABK日本語クラブ演武

文京区テコンドークラブ体験練習会

北区・文京区テコンドークラブPV公開のお知らせ

 

春の無料体験キャンペーンに伴いまして、道場紹介のPVを作成しました。

テコンドーの魅力について多くの方に知っていただければ幸いです。

興味を持たれた方はぜひ無料体験にお越しください!

 

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